・Cさんプロフィール男性 20代前半 社交不安症 赤面恐怖症 スピーチ恐怖
・略歴とお悩み
Cさんは、幼少期から恥ずかしがり屋でした。中学の頃に、全校生徒の前で体操をする機会があり、その際緊張から顔が真っ赤になり、同級生から嘲笑されました。それ以来、赤面恐怖となりました。大学に入学後、人前で話す機会を避け続け、ゼミでの発表が苦痛で大学を1年休学しました。その際、精神科で社交不安症と診断を受けました。大学卒業後は、在宅で仕事が済む、エンジニアとしてフリーランスで働いているが、孤独感から自分を変えたいと思い、カウンセリングを希望されました。
・指導の流れ
①心理療法‐認知療法
社交不安症の理解 赤面症の理解 精神交互作用の理解
②心理療法‐認知療法
思考の偏りの発見 現実検討力の強化
③心理療法‐行動療法
段階的に緊張場面に取り組む SNSで自己開示をしてみるなど
④心理療法‐森田療法
目的本位 あるがまま 恐怖突入の理解 目標の設定
➄SST‐傾聴の基礎練習,オウム返し,肯定返し,自己開示
好印象を持たれる 聞く力をつける
⑥SST‐発話の基礎練習,5W発話法,自分へ質問法
積極的に自己開示をする 魅力を伝える話す力をつける
⑦SST‐スピーチの練習
スピーチの原稿の作成 リハーサル練習 1対1スピーチ
⑧SST‐スピーチ場面への暴露
講座によるスピーチ事前 振り返り 恐怖の確認
・指導の効果
指導前は、赤面する自分をとにかく恥ずかしいと責め立てていましたが、指導終了後は、赤面は恥ずかしいが、それでも伝えることを伝える、という力強い気持ちを持てるようになりました。また行動療法を土台として、スピーチの実践にチャレンジできたことで自信を深めることができました。