社交不安をお持ちのあなたへ

社交不安症は人と関わることに恐怖を感じたり、強い不安を覚える心の病気です。社交不安症があると、仕事が制限される、友人ができない、恋愛ができない、などの問題につながります。

これまで1人で悩んで、誰にも相談できず苦労されてきた方も多いと思います。当カウンセリングでは、社交不安専門の講師がこれらの問題を共に考え、社会で健康的に生活するお手伝いをさせて頂きます。

1人で悩んでいませんか

社交不安症専門のカウンセリングは、人と接するときに強い不安がある方に特化しています。

・社交不安症があり人が怖い
・対人恐怖傾向があり体が固まる
・人と接するとひどく疲れる
・会話が苦手で苦痛で仕方がない

これらのお悩みを持ちながらも、いつか人と楽しく話せるようになりたい、日常的な会話ができるようになりたい、そんな方におすすめです。

指導内容

社交不安障害‐カウンセリングには4つの特徴があります。

①心理療法

社交不安症は思春期に始まりやすいこと、心を読みすぎる特徴があるなどの仕組みを正しく理解します。その後、不安や恐怖心を軽くする心理療法を実施します。心理療法の内容を詳しく知りたい方は以下の折り畳みを参照ください。

対人恐怖傾向がある方は、不安になりやすい考え方の癖を持っていることがあります。カウンセリングでは心理学者のバーンズがまとめた「10種類の考え方の偏り」を学びます。

  • 心の読みすぎ癖

    「不快に思っている?」「迷惑をかけてない?」と過剰に考えことを心の読みすぎ癖と言います。心の読みすぎ癖がある方は、人と接すると不安になりやすく、会話が終わった後にどっと疲れてしまいます。

  • 自己関連付け癖

    関係のないことまで、「自分のせいだ」「自分に原因がある」と考えてしまうことを、自己関連付け癖と言います。例えば、会話の相手がなぜか不機嫌だったとしましょう。この時、自己関連付けが強い方は「私のせいで相手が不機嫌になった」と必要以上に責任を感じ、思い悩んでしまいます。

  • べき思考

    べき思考が強い方は、自分にも他人にも「~すべき」「~してはならない」と考え続けストレスを抱えてしまいます。例えば、会話をするときに「間をあけるべきではない」「つまらないと思われてはならない」と考え絶えず気が張り詰めてしまい、疲れてしまいます。

  • 選択的知覚

    選択的知覚とは、自分や他人のネガティブな部分ばかりを見てしまい、それ以外の素晴らしい特徴が見えなくなる心の癖です。相手の欠点ばかり目につく、人を嫌いになりやすい、警戒心が強すぎる方は注意が必要です。

カウンセリングではこれらの思考の偏りに気がつく練習をします。そして、あてはまる場合は「現実検討」「リフレーミング」「反証」という手法を用いて、健康的な考え方を増やしていきます。

例えば、心の読みすぎ癖には、「心を読んだところで、はずれることが多い」「一人相撲になりがち」「少々の鈍感力は大事」と考えを追加していきます。このような考え方を増やすと、周りの視線を気にすることが減り、自然体でコミュニケーションすることができます。

今回紹介した手法はごく1部です。心理療法の基礎を一通り学ぶと、前向きで、安定した心を得やすくなります。参加者の方は心理学をはじめて勉強する方ばかりです♪ほっとできる雰囲気でじっくり学んでいきましょう。

②SST

社交不安の一般的なカウンセリングでは、心の整理でとどまることが多いですが、当指導では、基本的な会話トレーニングを受けることができます。専門用語としては、ソーシャルスキルトレーニング、英語ではSSTと略したりします。

当指導の目標としては、不安を抱えながらも、会話を楽しめる技術を体系的に身に着けて頂くことになります。内容を詳しく知りたい方は、以下の折り畳みを参照ください。

SST指導では傾聴、発話、会話の展開の仕方を基礎から練習していきます。具体例を1つ紹介します。

情報型の質問に注意

会話が盛り上がらない人の特徴に、情報へ向かう質問グセがあります
何泊旅行に行ってきたの?
・旅行はいくらかかった?
・交通手段は?
これらの質問を連発すると、機械的な会話になってしまい、冷たい印象になりがちです。

感情型の質問を増やそう

これに対して、暖かい会話をするには、ちょっとしたコツがあります。それは感情に焦点を当てた質問をしていくということです。
具体的には「楽しい、面白い、嬉しい」などプラスの感情が出てくるような言葉を交えながら質問をします。
楽しい旅行先はあった?
・どこか行きたい場所はある?
・旅行先で面白いことはあった?
このような質問は相手の感情を引き出しやすく、会話が弾みやすくなります。きっと相手の表情は明るくなるでしょう。

今回紹介した、傾聴の技術はほんの1部です。傾聴にはもっとたくさんのコツがあります。人間関係を築く技術があると、社交不安症を持ちながらも人と前向きに接するきっかけになると思います(^^)じっくりトレーニングしてきましょう。

③宿題を提出

社交不安障害を改善するには、日々のトレーニングが大事になります。そのため個人指導では、毎日の宿題提出が必要です。宿題の1例としては、1日15分、オウム返しの課題を練習する、1日30分家族と会話をする、など現実的にできる範囲を相談の上で、一緒に課題を考えます。

④完治は目指さない

社交不安症は先天的な問題もあり完治は難しいのが現実です。指導の方針としては、社交不安症とうまく付き合いながら、現実的に生きていく方針で進めていきます。

指導例

社交不安症の改善に必要な心理療法とソーシャルスキル(SST)を体系立てて学んでいきます。以下は指導例の1つです。個人に合わせて最適なやり方を一緒に考えてすすめていきます。*個人が特定できないように改変されています

【対人不安が強いAさんのケース】

・Aさんプロフィール男性 30歳前半 社交不安障害 気分変調症

・略歴とお悩み

Aさんは幼少期から内気な性格で、友人は少ない方でした。15歳頃の頃に自分の容姿が気になるようになると、人と接することが苦しくなり、昼食などは一人で取るようになりました。大学入学後は、サークル活動には参加できませんでした。就職活動では緊張のあまり、何度か面接をドタキャンしてしまった経験もあります。27歳の頃に初めて精神科で社交不安症と診断されました。

・指導の流れ

①心理療法‐認知療法
社交不安障害の理解 心の読みすぎ癖 私的自己意識を増やす

②心理療法‐認知療法
現実的に考える練習 前向きに考える練習 リフレーミング

③心理療法‐行動療法
不安を持ちながら行動する練習 スモールステップ意識を持つ

④心理療法‐森田療法
あるがままの姿勢を持つ 目的本位で生きる マインドフルネスエクササイズ

➄SST‐傾聴の基礎練習,オウム返し,肯定返し,自己開示
日常生活で役立つ 聞く力をつける

⑥SST‐発話の基礎練習,5W発話法,自分へ質問法
日常生活で役立つ 話す力をつける

⑦SST‐会話の実践練習
初対面からの会話 会話を続ける練習

⑧SST‐会話の実践練習
話題を増やす 積極的ない 自分から話す

・指導の効果

指導前は、人と接すると緊張でほぼ無表情でしたが、穏やかな笑顔で接することができるようになりました。まだ緊張はするものの、会話が続けられるようになり、恋愛アプリを始めるなど積極的な行動をされるようになりました。

【醜形恐怖症で苦しむBさんのケース】

・Bさんプロフィール女性 40歳中盤 社交不安症 視線恐怖症 醜形恐怖症

・略歴とお悩み

Bさんは、幼少期の頃は明るい性格だったものの、思春期の頃から自分の容姿にコンプレックスを持つようになりました。同性の友人はいても、異性と積極的に話すことができませんでした。20代の後半にはじめての彼氏ができたものの、容姿を馬鹿にされるようになり、自ら別れを切り出しました。38歳の頃に社交不安障害と診断され精神科で治療をしてきましたが、心理面、会話の面を改善すべく、カウンセリングを希望されました。

・指導の流れ

①心理療法‐認知療法
社交不安症の理解 醜形恐怖症の理解 心の読みすぎ癖

②心理療法‐認知療法
本当に容姿が悪いのか 自分の容姿の長所を探す リフレーミング

③心理療法‐行動療法
不安を持ちながら行動する練習 スモールステップ意識を持つ

④心理療法‐森田療法
容姿への不安もありながら、あるがままの姿勢を持つ 目的本位で生きる

➄SST‐傾聴の基礎練習,オウム返し,肯定返し,自己開示
好印象を持たれる 聞く力をつける

⑥SST‐発話の基礎練習,5W発話法,自分へ質問法
積極的に自己開示をする 魅力を伝える話す力をつける

⑦SST‐会話の実践練習
初対面からの会話 会話を続ける練習

⑧SST‐会話の実践練習
話題を増やす 積極的ない 自分から話す

・指導の効果

指導前は、ご自身の容姿への批判が目立ちましたが、肯定的な面も見れるようになりました。自分磨きをしつつも、あるがままの良さも認められるようになり、自己肯定感を育てていく感覚を獲得されていました。

【赤面恐怖症で苦しむCさんのケース】

・Cさんプロフィール男性 20代前半 社交不安症 赤面恐怖症 スピーチ恐怖

・略歴とお悩み

Cさんは、幼少期から恥ずかしがり屋でした。中学の頃に、全校生徒の前で体操をする機会があり、その際緊張から顔が真っ赤になり、同級生から嘲笑されました。それ以来、赤面恐怖となりました。大学に入学後、人前で話す機会を避け続け、ゼミでの発表が苦痛で大学を1年休学しました。その際、精神科で社交不安症と診断を受けました。大学卒業後は、在宅で仕事が済む、エンジニアとしてフリーランスで働いているが、孤独感から自分を変えたいと思い、カウンセリングを希望されました。

・指導の流れ

①心理療法‐認知療法
社交不安症の理解 赤面症の理解 精神交互作用の理解

②心理療法‐認知療法
思考の偏りの発見 現実検討力の強化

③心理療法‐行動療法
段階的に緊張場面に取り組む SNSで自己開示をしてみるなど

④心理療法‐森田療法
目的本位 あるがまま 恐怖突入の理解 目標の設定

➄SST‐傾聴の基礎練習,オウム返し,肯定返し,自己開示
好印象を持たれる 聞く力をつける

⑥SST‐発話の基礎練習,5W発話法,自分へ質問法
積極的に自己開示をする 魅力を伝える話す力をつける

⑦SST‐スピーチの練習
スピーチの原稿の作成 リハーサル練習 1対1スピーチ

⑧SST‐スピーチ場面への暴露
講座によるスピーチ事前 振り返り 恐怖の確認

・指導の効果

指導前は、赤面する自分をとにかく恥ずかしいと責め立てていましたが、指導終了後は、赤面は恥ずかしいが、それでも伝えることを伝える、という力強い気持ちを持てるようになりました。また行動療法を土台として、スピーチの実践にチャレンジできたことで自信を深めることができました。

料金

初回相談

社交不安障害についてまずは気軽にご相談ください。初回面接では抱えていらっしゃるお悩みをお伺いします。体験指導に進めるか、など一緒に検討しましょう。全国の方のご相談をお待ちしています。面接はZOOMで行います。

・時間 60分
・料金 6,600円(税込)

*2回目以降は少し高くなるので、無理に進まなくても大丈夫です。初回の相談だけの方も大歓迎です。

2回目以降

初回相談をしたのち、進めそうな場合は、心理療法やSSTをすすめていきます。やる気が続くか、不安が軽減するかなど、講師と一緒に確かめながら進めていきましょう。

・時間 80分
・料金 15,000円(税込)

実施回数については、症状の重さや、ご本人様の目標などによって変わってきます。実施しながら一緒に考えていきましょう。

お断りする場合

①時間が取れない方

社交不安障害を治療する上では、ご本人の意志や努力が大切です。宿題をカウンセラーが出すケースもありますが、時間が取れない方、取り組む姿勢がない方についてはお断りすることがあります。

②重度の精神疾患

うつ病、適応障害、など他の精神疾患を併発していて、重症度が高い方は、まずは休息を進めることもあります。負荷のかかるトレーニングもあるので、ある程度は余裕がある方におすすめです。

③金銭的に不安定

カウンセリングは講師が個人的に集中して行うため高額となります。収入が不安定であったり、貯金が底をつきそう、借金をしてまで受けるべきものではないと考えています。金銭的にある程度の余力があるか、必ずご確認ください。

個人指導をお断りする場合は、別機関で適切なところを紹介させて頂くこともあります。

講師紹介

・名前
川島達史 1981年生まれ 鳥取県出身 東京育ち

・経歴
目白大学大学院現代心理学修了 公認心理師 精神保健福祉士 現ダイレクトコミュニケーション代表講師

・挨拶
こんにちは。社交不安障害専門の講師である川島達史です。もう20年前になりますが私自身、社交不安障害になりとても苦労してきました。治療の後は元当事者としてだけでなく、心理学の大学院に進み、「成人の雑談場面におけるソーシャルスキルトレーニングと主観的適応状態への影響」というテーマで研究を行いました。

大学院終了後から、20年近く社交不安障害について個人指導を行ってきました。指導については、一般的なカウンセリングのように悩みをお伺いする時間と、トレーニングをしっかり行う時間があります。私自身、効果をしっかり出せるように、本気で取り組みます。

自分で言うのもなんですがとても気さくで話しやすいタイプだと思いますので、指導中はなんでもご質問頂ければと思います。

・出版書籍

・メディア
天才てれびくん バリューの真実 NHKあさイチ 等多数

・Youtube
Youtubeでも活動をしています。人柄など参考にしてみてください。


場所

対面の場合
中野,お茶の水にカウンセリングルームがございます。アセスメント終了後お伝えします。
WEBの場合

ご自宅で指導をご希望の方はZOOM上で指導をさせて頂きます。地方の方も気軽にご相談ください。

初回面接お申込み

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