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対人恐怖症克服記201 あがり症編12 初日を乗り越える

 

 

 元引きこもりの私は、25歳の頃にコミュニケーション講座を開催することにしました。緊張しすぎて昇天しかけましたが、どうにかあがりを乗り越え、自己紹介をはじめました。

 

 

 長い自己紹介

 

 

かなり長めに用意してきたので多分7,8分は自己紹介したと思います。不思議なもので、話に集中し始めると、緊張がどんどん溶けていきました。

 

自分の感情よりも「伝えたい!」という気持ちが勝り、自己紹介が終わるころには、緊張がかなりなくなっていました。

 

生徒さんも、最初は表情が硬かったのですが、話に相槌を打ってくれたりするようになり、少しずつ場がほぐれていきました。自己紹介を終えると、全身の力が抜けるようでした。

 

 

続いて、生徒さん同士の自己紹介を行いました。講座の初期は、全員人前に立って自己紹介するルールにしてたのです。1人ぐらいはあがり倒して、しゃべれない人がいるぐらいでないと講師の立場がなかったのですが、

 

私よりもあがっていた人はいませんでした!

 

まったくもって、どちらが先生なのかわからないような状況でした。立派な生徒さんたちでございます。

 

 

自己紹介が終わると、生徒さん自身も緊張がほぐれ、場が軽くなっていると感じました。

 

 

 はじめての講義

 

 

しかし、まだ試練は始まったばかりでした。まだ自己紹介が終わったにすぎず、肝心の講義はまだ始まってすらいなかったのです。

 

 

いよいよ、何度も練習した講義をすることになります。 私は生まれてはじめての講義を行い、恐ろしさと楽しさを肌で感じることになるのです。

 

 

自己紹介が終わると、講義に入っていきました。初日は、ポジティブシンキングとリフレーミングの講義でした。ネガティブなワードや、状況をもう一度捉えなおして、価値を認識していく練習でした。

 

一度ワークに入るとスイッチが入ってきて、思ったよりも、情熱的に講義ができた気がしました。生徒さんもだんだんとほぐれてきて、雰囲気もだいぶよくなったことを感じていました。

 

3時間の講義はあっという間でした。終わりの挨拶を終えると、不思議な充実感がありました。講義としては全然体系化されておらず、私の体験をそのままお伝えしたような
荒い講義でした。

 

今思えば、完成度は相当低かったと思いますが、それでも生徒さんと向き合ったという感覚だけは確かにありました。

 

生徒さん1人1人に心から感謝の気持ちがわいてきました。よくぞ講座を見つけてくれて参加してくださった・・・と感じました。

 

 

 どうにか講義を終える

 

 

講義後は、再びお茶会を開催して、スタジオの1階にある喫茶店で1時間程度会話をしました。お茶会には7人中6人が参加してくれました。とつとつと暖かいお茶会だったことを覚えています。

 

そうして、私の講義初日は終わりました。最後の生徒さんとお別れすると、全身の神経が弛緩する感覚がありました。

 

私は

 

ふ~・・・

 

と深く息をはきました。やっとやっと夢に見た講義の初日が終わったのでした。

 

 

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参考まで、当時自分で何度も練習した自己紹介の原稿が残っていました。原本そのままで乱文ですがそのまま掲載します。
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 まずは、私の自己紹介をさせていただくと、いきなりのカミングアウトになってしまうのですが、私は、10の後半からはじまっておよそ3年ぐらいの間に、対人恐怖、引きこもり、ニート、フリーターを体験してきました、まさに社会問題のオンパレードですね。今思うと、よくぞ授業をできる立場までできたなあという気がします。

 

原因は大きく分けて3つあります。

 

1つ目は資格試験の挫折でした。19歳のころから公認会計士と言う資格を目指していました。公認会計士という資格を皆さんご存知ですか?文系の最高峰のような資格で、有名大学の学生がこぞってつっこんでくるような資格です。大学生活を充実したものにしたいと思い、この資格の勉強を始めました。→土日祝日なしの朝6時から、よる9時までやっていたので、受験生の中でも勉強時間は多かったと思います。ですが、人生うまくいかないもので、もう気持ちの良いぐらいに惨敗してしまいました。→本当にがんばったと思えた事で失敗したということは僕にとって、初めての体験で、挫折に対する免疫がなかった分、ぼろぼろになりました。

 

2つ目は自分の置かれた状況に対するコンプレックスです。、僕は一般的な就職活動の時期も会計士受験の勉強をしていたので、失敗して、卒業した頃には、完全に無職になる状況になってしまいました。これから実家でおやのスネをかじっていかなくてはならなかったのでそれもコンプレックスでした。経済的に独立しなきゃいけないのに、甘えてばかりでくやしくてしょうがなかったです。これも大きなコンプレックスになりましたね。

 

3つ目は、容姿に対するコンプレックスですね。当時の僕は体重もいまより15キロぐらい太っていて、バイトをしていなかったからおかねがなくて、ぼろぼろの服にボザボザの髪、にきびぼつぼつで、完全に秋葉系丸出し、見るからにもてない男でした(笑(秋葉には行っていませんでした。秋葉にいかない、秋葉系ですね。オカサーファーみたいなものですね。)やはり20歳の前後の時期と言うのは、人生でもたくさん恋愛したい時期ですので、まわりで恋愛している学生をみるとくやしくてしょうがなかったですね。

 

そんなこんなで対人恐怖が始まっていきました。対人恐怖と言うのは、大体赤面恐怖から始まって、⇒表情恐怖⇒視線恐怖と言うプロセスをたどることが多いのですが、僕は視線恐怖まで行っていましたね。このときは顔を誰かに見られるだけで怖くてしょうがなかったです。対人恐怖が酷かったときは半年ぐらい引きこもっていましたね。

 

この時期あたりからですね、私は自分の対人恐怖を改善したくて、心理学や人間関係に関する勉強をするようになっていきました。幸いにも引きこもっている間はいくらでも時間がありましたので、部屋に居る間はもう一日中心理学の勉強をしていました。私は本格的に引きこもっていたのは4ヶ月⇒1日3冊ぐらいのペースで本を読んでしましたので、もう部屋の中がえらいことになっていました。

 

これ、はたから見ると結構やばいんですね。⇒部屋を空けると、暗い顔して、心理学の本を読んでいるわけですから、もう両親は気が気じゃなかったと思います。そうして、4ヶ月ぐらいたって、自分としっかりと向き合いうと、だんだん自分の心の状態と言うものを理解することができてきて、なんとかアルバイトができるぐらいまで復活しました。これは大学卒業して、から1,2ヶ月の時期ですね。

 

そして、フリーター生活を半年ぐらい続けて、社会に対する免疫が少しできると、なんとか就職活動できるぐらいまで精神的に立ち直ることができたんですね。そして就職活動をして、幸運にも、輸出入をやっている商社みたいな会社に就職できました。

 

この会社ではがんばった→がけっぷち→人の2倍、3倍→そして会計の知識→あいつがんばるなあ→褒められる→川島君はがんばるねえ、川島君前の書類よかったよ、こんな新人は初めてだ→今まで人に認められたことがなかった嬉しくてもっとがんばるそして一年ぐらい働いたときにあることに気がつきました→何にきがついたのかというと→本当に人と楽しく接している自分がいることにきがついたのです。⇒○○君のみに行こうよ⇒あたりまえのことですが、人間関係で苦しんだ僕にとって、人と接するのが楽しいなんてすごい進歩でした。

 

対人恐怖だった頃はもう一生直らないと思っていたのに、それが人と接するのが当たり前で、楽しいと思うところまで回復できたのです。そして人間の心と言うのは不思議なもので、本当に悩んでいたことがある程度改善すると、今度は人のために何かできないかと思うようになるんですね。私はこのころから、今度は自分が悩んだコミュニケーションに関して、コミュニケーションと言う分野を自分の仕事にしようと思い始めて生きてきました。

 

そうして何ヶ月も考えてた末に、「人と人とのコミュニケーション」に運命を感じて、「コミュニケーションに関する仕事をやろう!!」と決心しました。そして、すったもんだありましたがなんとか会社を退職し、貯金を切り崩しながら、カウンセリングの資格をとったり、色々な話し方教室、コミュニケーション教室に通い自分のやりたい勉強を思いっきりやりました。

 

多分日本中捜しても僕ほど色々な教室に行きまくった人はいないと思います。ほんと○百万単位で勉強のためにお金を使ってしまいましたね。⇒これから、講座講師、企業研修、原稿を書いて生きていきたいと考えています。それでは私の自己紹介はそれぐらいにしておきましょう。それでは皆さん緊張していらっしゃると思いますが、簡単な自己紹介をしていただきたいと思います。

 

 

 

 

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・川島達史 1981年生まれ
・公認心理師 精神保健福祉士 心理学大学院修了
・社交不安症専門カウンセラー
・ご相談はこちらからお待ちしています
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