第一印象が良くなる!立ち姿,姿勢③
第一印象コラム①では、第一印象について概観してきました。今回は、第一印象を良くする「姿勢」について解説しています。体の専門家である理学療法士、澤本先生が監修してくださいました。
第一印象と姿勢の関係
印象が悪くなる
第一印象で、最近問題となっているのが姿勢の悪さです。スマホやパソコンの使い過ぎ、また運動不足などにより、猫背やストレートネックの人が増えています。
姿勢の悪さは「疲れている」「ダルそう」など、相手にマイナスの印象を与えるため、第一印象では不利に働きます。
頸椎に負担がかかる
正しい姿勢の目印である「耳から肩の一直線ライン」の位置関係が崩れると、以下の図のようなストレートネックの状態となります。
ストレートネックになると頸椎に大きな負担がかかります。首の角度によっては本来首にかかる負担の5倍以上になる場合もあります。
疲れやすくなる
姿勢が悪いと、身体の重さを均等に分散させることができないので、一部の関節や筋肉だけに大きい負担がかかります。
そのため、疲れやすくなったり、関節痛につながることもあります。体に負担がかかると、心理的にも悪影響で、表情が暗くなりやすく、第一印象にマイナスとなります。
立ち姿勢
それでは、まずは立ち姿勢の具体例を見ていきましょう。誤った立ち姿勢にあてはまる場合は改善する意識を高めてください。
誤った立ち姿勢
下図は猫のように背筋が丸まってしまい、首が前に出てきています。いわゆる猫背の状態です。
猫背は第一印象として元気がないと思われやすいです。また、新鮮な酸素を脳に送りづらく、脳の働きも悪くなります。その結果、緊張しやすくなったり、感情のコントロールもしにくくなります。
正しい立ち姿
「耳、肩、股関節の骨、膝、外くるぶし」これら全てが一直線になっているかチェックしてみてください。
第一印象としては、堂々としていて健康的に見えます。姿勢が正しくなると、横隔膜の位置が正常になり、呼吸が深くなります。そのため、呼吸がゆっくりになり、リラックスしやすくなります。また、新鮮な酸素が脳に送られ、頭の回転も速くなります。
座り姿勢
続いて、座り姿勢の具体例をチェックしていきましょう。誤った座り姿勢にあてはまる場合は改善する意識を高めてください。
誤った座り姿勢
ストレートネックとは、前傾になり、頭を首だけで支えている癖がついていることを意味します。
スマホを使うときにストレートネックの癖がつくと、だんだんと骨格が定着してしまい、知らず知らずのうちに悪化してしまいます。
正しい座り姿勢
「耳、肩、股関節の骨」これら全てが一直線になっている姿勢が正しい座り姿勢です。
姿勢が一直線になると、頚椎のカーブが正しくなり、首にかかる負担が少なくなります。その結果、肩こりや頭痛などの症状に悩まされることが少なくなります。
スマホやパソコン使用時
最後にスマホやパソコン使用時の姿勢の具体例をチェックしていきましょう。誤った姿勢にあてはまる場合は改善する意識を高めてください。
誤った姿勢
PCを使用する時間が多くあります。下記のように椅子に寄っかかり、丸くなっている方は注意が必要です。
正しい姿勢は「肩-股関節の骨が一直線」となっていますが、スマホやパソコン使用時はそれが大きく崩れます。このような姿勢では頸椎や腰に大きな負担をかけてしまいます。
電車やバスでスマホを使っている人や会社のデスクでパソコンを操作している同僚の姿勢を見てみてください。きっとこのような姿勢の人が大勢いるはずです。
正しい姿勢
「①スマホを高い位置で操作する」「②PCの画面を高めに設置する」「③首が前方に飛び出ないようにする」を意識すると、自然と正しい姿勢がキープされます。
スマホやPC使用時は、特に意識して姿勢をまっすぐにすることで、猫背やストレートネックを予防することができます。また姿勢が正しくなることで、呼吸が深くなり、PC作業の集中力も高まります。
まとめ
今回は正しい姿勢と悪い姿勢、そして姿勢の改善ポイントをご紹介しました。ピンとした姿勢があるだけで、あなたの第一印象はパッと明るくなるはずです♪ぜひ意識してみてくださいね。
しっかり身につけたい方へ
当コラムで紹介した方法は、公認心理師による講座で、たくさん練習することができます。内容は以下のとおりです。
・第一印象アップ,姿勢をシャキッと
・第一印象アップ,笑顔,声の出し方
・話しやすい印象に,傾聴練習
・楽しい雰囲気になる,発話練習
など練習していきます。筆者も講師をしています。是非お待ちしています。詳しくは下記看板をクリックください♪
コラム監修
名前
川島達史
経歴
- 公認心理師
- 精神保健福祉士
- 目白大学大学院心理学研究科 修了
取材執筆活動など
- NHKあさイチ出演
- NHK天才テレビ君出演
- マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
- サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
YouTube→
Twitter→
名前
長田洋和
経歴
- 帝京平成大学大学院臨床心理学研究科 教授
- 東京大学 博士 (保健学) 取得
- 公認心理師
- 臨床心理士
- 精神保健福祉士
取材執筆活動など
- 知的能力障害. 精神科臨床評価マニュアル
- うつ病と予防学的介入プログラム
- 日本版CU特性スクリーニング尺度開発
名前
亀井幹子
経歴
- 臨床心理士
- 公認心理師
- 早稲田大学大学院人間科学研究科 修了
- 精神科クリニック勤務
取材執筆活動など
- メディア・研究活動
- NHK偉人達の健康診断出演
- マインドフルネスと不眠症状の関連