話し方のトレーニング法②「5W発話法」
当コラムは、話し方のトレーニング法を総合的に解説しています。コラムは全部で以下の7つあります。
1問1答を改善
5W発話法
自分へ感情質問法
具体例活用法
繰り返し表現
~ぐらい法
強調言葉くっつけ法
今回は「5W発話法」をお伝えします。
5W 発話法とは?
5W 発話法とは
5Wで話の土台を作る発話法です。話し方が短文になってしまう!何を話せばいいのかわからない…という方に、おすすめのコミュニケーション能力です。具体的には、次の5つの項目を基礎に話していきます。
時間(When)
登場人物(Who)
場所(Where)
きっかけ(Why)
特徴(What)
5Wは「時間・人・場所・きっかけ・特徴」です。何度も何度も唱えて、暗記してくださいね。
具体例
たとえば、会話の相手に、
旅行の思い出はありますか?
と質問されたとします。結論を端的に伝えると
白浜です・・・
となります。NGではないですが、ちょっと寂しい会話になってしまいますよね。5W発話法で情報を出してみると
時間(When)
夏休みに
登場人物(Who)
気の合う友達と
場所(Where)
白浜の民宿
きっかけ(Why)
小さい頃の記憶があって行きたくなった
特徴(What)
静かでとにかくリラックスできる
こんな感じでしょうか。実際に話すときは、5のうち3つぐらいを混ぜて話すとちょうどよくなります。
白浜の民宿に泊まったことが思い出に残っています。小さい頃に行った記憶があって行ってみたかったのです。静かでとにかくリラックスできました。
効果・メリット
5w発話法は、5つの項目を整理するだけで、相手の質問に沿った情報を出すことができ会話にボリュームを出すことができます。話す内容が、短文になってしまう!という悩みの対処法として使えます。
話し方のトレーニング法-事例
会話の土台となる5W発話法を、雑談の場面でよくでてくる質問から見ていきましょう。
事例1
どこに住んでいますか?
解答例
私は浦安市に住んでいます
時間(When)
1年ほど前から
登場人物(Who)
1人暮らし
場所(Where)
東京から30分ほど、海もちかい
きっかけ(Why)
TDLが近くていつでも行ける
特徴(What)
町がきれいでゆったり。少しリゾート風
私は、1年ほどまえから1人浦安市に一人暮らしをしています。東京から30分程のゆったりとした街ですよ。なにより、大好きなTDLが近いのが嬉しいですー
事例2
休日は何をしますか?
解答例
図書館で試験勉強をしている
時間(When)
秋の試験に向けて
登場人物(Who)
1人で
場所(Where)
自宅から徒歩5分
きっかけ(Why)
テスト仲間に教えてもらった
特徴(What)
学習室がとても静かで人も少なめ
私は、今年の秋に受験する試験に向けて、図書館で勉強をしています。自宅から徒歩5分と近くて、学習室も比較的空いて静かなのがいいですよ
5Wすべてを入れる必要はありませんが、いずれか3つほど入れるのがおススメです。上手に取り入れてコミュニケーション能力を伸ばしていきましょう。
5W発話法-実践練習
ここからは、練習問題に取り組んでみましょう。次の質問に5W発話法で回答してみてください。項目は3つ以上入っていればOKです。
練習問題1
お仕事(好きな科目)は何をされていますか?
練習問題2
趣味は何ですか?
練習問題3
好きな食べ物は何ですか?
練習問題はいかがでしたか。慣れてきたら項目を増やして文章を作ってみてくださいね。
しっかり身につけたい方へ
当コラムで紹介した方法は、公認心理師による講座で、たくさん練習することができます。内容は以下のとおりです。
・話し方がうまくなる,5W発話法練習
・話がはずむ,専門家指導,実践練習
・会話が続く!繰り返しトレーニング
・人間関係が楽しくなる,心理学の学習
🔰体験受講🔰に興味がある方は下記の看板をクリックください。筆者も講師をしています(^^)
コラム監修
名前
川島達史
経歴
- 公認心理師
- 精神保健福祉士
- 目白大学大学院心理学研究科 修了
取材執筆活動など
- NHKあさイチ出演
- NHK天才テレビ君出演
- マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
- サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」
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名前
長田洋和
経歴
- 帝京平成大学大学院臨床心理学研究科 教授
- 東京大学 博士 (保健学) 取得
- 公認心理師
- 臨床心理士
- 精神保健福祉士
取材執筆活動など
- 知的能力障害. 精神科臨床評価マニュアル
- うつ病と予防学的介入プログラム
- 日本版CU特性スクリーニング尺度開発
名前
亀井幹子
経歴
- 臨床心理士
- 公認心理師
- 早稲田大学大学院人間科学研究科 修了
- 精神科クリニック勤務
取材執筆活動など
- メディア・研究活動
- NHK偉人達の健康診断出演
- マインドフルネスと不眠症状の関連