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話し方のトレーニング法④「具体例」

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話し方のトレーニング法④「具体例活用法」

当コラムは、話し方のトレーニング法を総合的に解説しています。コラムは全部で以下の7つあります。

1問1答を改善
5W発話法
自分へ感情質問法
具体例活用法
繰り返し表現
~ぐらい法
強調言葉くっつけ法     

今回は、「具体例発話法」をお伝えします。

具体例の効果とメリット

前回のコラムで、話し方には感情表現の大切さをお伝えしました。ただ、感情表現だけだと抽象度が高く、相手に伝わりにくい場合があります。そこで、具体例を活用してより詳細に伝えることが大切です。3つの例文からコミュニケーション能力を考える

まずは以下の2つの例文からご紹介していきます。

例1

好きな食べ物は何ですか?

ラーメンが好きで毎日1回は食べています。人気の○○店には週に3回足を運んでいます。○○店の魅力は?と言うと、あっさりとした豚骨スープですね。

「と言うと」を交えて、感情を表現しているため、会話にふくらみがあります。合格点と言っていいでしょう。一方でやや抽象度が高いと言えます。

例2

好きな食べ物は何ですか?

ラーメンが好きで、毎日1回は食べています。うまい!と評判のお店や新店舗には必ず足を運びます。最近のおすすめは?と言うと、先日OPENした△△店です。(例えば・・・)

豚骨スープはあっさりとして、たっぷり乗ったモヤシも食感が良くて麺と絡んで食べごたえがありました。そして厚切りチャーシューは、歯がいらないほどやわらかな溶ける食感が癖になりますね。

「例えば」という言葉を使って、感情表現に具体的な要素をプラスしています。そのため、発話にボリュームがでてより魅力的な会話になっています。

具体例の効果・メリット

話すときに、感情表現をより具体的にしていくこと

・話の内容がわかりやすい
・相手が感動体験しやすい
・発話にボリュームがでる

などの、メリットもあります。仕事やプライベート利用幅の広い、具体例での会話を使って、コミュニケーション能力を伸ばしていきましょう。理解の促進でコミュニケーション能力を高める

「具体例活用法」

具体的にするスキルとして「具体的活用法」をご紹介します。「具体例活用法」とは、抽象的な要素をより具体的にすることで話し方にボリュームと魅力をプラスしてくれる方法です。

例えば、「旅行の話題」で考えてみましょう。

5W
私は岐阜県にある美人の湯が好きです。美人の湯は天然温泉で随分昔からあるようです。特に、冬はスキーやスノーボード帰りの若者がたくさん立ち寄っていますね。

自分へ質問
美人の湯は?と言うと体の外側はもちろん内側からも綺麗になれる点が人気ですね。

具体的には
湯上りの肌はしっとりとして、体もぽかぽかになりますね。また、美人の湯のお湯はそのままを飲む事ができるので、体の内側からもお湯の効能得ることができます。

例えば
筋肉や関節の慢性的な痛みやこあわばり、冷え性、皮膚乾燥症、疲労回復に効果があるみたいですね。私は冷え性が強いので、ウインタースポーツ帰りに使って、冷えた体を温めるようにしています。疲れが取れて気持ちがいいですねー。

コミュニケーション能力を高めるポイント

具体例活用法-練習問題

それでは、練習問題で「具体例活用法」に取り組んでみましょう。次の話題のテーマを元に、「5W・自分への感情質問・具体的には・例えば」で発話を作っていきましょう。

練習問題1

テーマ「旅行」

5W
私は「   」に旅行するのが好きです。「    」回くらい行きます。

自分へ感情質問
「   」の魅力は?と言うと「   」ですね。

例えば(具体的には)



解答例

5W
私は「大阪」に旅行するのが好きです。「年に3」回くらい行きます。

自分へ感情質問
「大阪」の魅力は?と言うと、笑いですね。

例えば(具体的には)
吉本新喜劇は外せませんね。人気の若手芸人さんのお笑いはもちろん、大御所のネタもツボに入ります。生のお笑いは何が起きるかわからないからそこもいいですね。また、商店街のお店の人もちょっとした会話が楽しいので出かけると笑顔が絶えません。

 

練習問題2

テーマ「食事」

5W

自分へ感情質問

例えば(具体的には)


解答例

5W
私は最近○○カフェのかき氷にはまっています。暑い日の仕事帰りには毎日行っています。

自分へ感情質問
○○カフェのかき氷の魅力は?と言うと、ボリュームですね。

例えば(具体的には)
器の2倍はある氷の量。たっぷりの密で甘くいただくと食べごたえがあります。また、色々なトッピングもボリュームがあります。氷の上に乗せる分はもちろん、氷の中央にも入っていて驚きます。食べ終わることには体がひんやりしますが、日中の暑さで火照った体にはちょうどいいくらいです。


繰り返しの練習でコミュニケーション能力を伸ばそう

しっかり身につけたい方へ

当コラムで紹介した方法は、公認心理師による講座で、たくさん練習することができます。内容は以下のとおりです。

・話し方がうまくなる,具体例活用法トレ
・話がはずむ,専門家指導,実践練習
・会話が続く!繰り返しトレーニング
・人間関係が楽しくなる,心理学の学習

🔰体験受講🔰に興味がある方は下記の看板をクリックください。筆者も講師をしています(^^) 

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コラム監修

名前

川島達史


経歴

  • 公認心理師
  • 精神保健福祉士
  • 目白大学大学院心理学研究科 修了

取材執筆活動など

  • NHKあさイチ出演
  • NHK天才テレビ君出演
  • マイナビ出版 「嫌われる覚悟」岡山理科大 入試問題採用
  • サンマーク出版「結局どうすればいい感じに雑談できる?」


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元専修大学教授 長田洋和

名前

長田洋和


経歴

  • 帝京平成大学大学院臨床心理学研究科 教授
  • 東京大学 博士 (保健学) 取得
  • 公認心理師
  • 臨床心理士
  • 精神保健福祉士

取材執筆活動など

  • 知的能力障害. 精神科臨床評価マニュアル
  • うつ病と予防学的介入プログラム
  • 日本版CU特性スクリーニング尺度開発

臨床心理士 亀井幹子

名前

亀井幹子


経歴

  • 臨床心理士
  • 公認心理師
  • 早稲田大学大学院人間科学研究科 修了
  • 精神科クリニック勤務

取材執筆活動など

  • メディア・研究活動
  • NHK偉人達の健康診断出演
  • マインドフルネスと不眠症状の関連