緊張しやすさ診断ー注意事項
・当尺度は臨床心理士・精神保健福祉士の監修の元作成しました
・当尺度は医療的な診断を行うものではありません
・当尺度は、段階では予備調査の段階となります
・あくまで参考程度にご使用ください
以下は尺度作成についての、手順や趣旨が明示されています。尺度について疑問を持たれた方、専門家の方、興味がある方はご一読ください。
尺度作成の趣旨
現代社会では、主にスマーフォトフォンでの検索やアプリが入り口となっており、多くの方がメンタルヘルスに関わる疑問や、問題解決の糸口をWEB検索から模索を始める傾向があります。当該入り口において方向性を誤ると、メンタルスの改善の迷路に迷い込む恐れがあるため、限られた時間の中で、ある程度簡易的に自分の状態を把握するコンテンツや診断が必要と考えています。
そこで弊社では、メンタルヘルスの問題につながりやすい種々の感情に焦点を当て、簡易的な自己判断ができる尺度を作成することとしました。医療行為、学術的な研究を目的とした診断ではなく、予防機能、メンタルヘルスに興味をもって頂くことを趣旨として作成します。
尺度作成の条件
尺度を作成するにあたっては以下を意識して作成する。
・電車や喫茶店で簡易的に読める文章を心掛ける
・学術的な表現は控える
・断定はしない あくまでヒントとして診断をする
・尺度の限界を明示する
尺度作成手順
尺度抽出について
緊張とはこころと体の相互作用による現象である。ストレッサーとなる出来事を認知的に評価することにより、ノルアドレナリンが分泌され、ストレス反応つまり心身の緊張が生じる。そこで今回は、緊張の定義を広く取り、緊張しやすさという側面から尺度を作成することとする。感情面だけではなく、身体反応にも焦点を当てた尺度を作成する。現段階では、因子分析を行っていないため統計的な調査を進め、因子ごとの説明などに発展させたい。
緊張しやすさに近接する5つの論文と、臨床心理士・社会心理学の大学院を卒業した者が協力し質問項目をブレーンストーミングし、質問項目を網羅した。
参考文献
織田弥生, 髙野ルリ子, 阿部恒之, & 菊地賢一. (2015). 感情・覚醒チェックリストの作成と信頼性・妥当性の検討. 心理学研究, (0).
榊原雅人, 寺本安隆, & 谷伊織. (2014). リラクセーション評価尺度短縮版の開発. 心理学研究, 85(3), 284-293.
城佳子. (3). 次元感情状態尺度の作成. 人間科学研究, 30, 57-66.
加藤司. (2001). 対人ストレス過程の検証. 教育心理学研究, 49(3), 295-304.
徳田完二. (2011). 一時的気分尺度 (TMS) の妥当性. 立命館人間科学研究, 22, 1-6.
その結果以下の項目が抽出された。
呼吸が速くなりやすい
心臓がいつもよりドキドキしやすい
筋肉の一部がけいれんを起こしやすいことがある
背中が張ることがある
緊張で汗がでやすい
そわそわしやすい
びくびくしやすい
おちつきにくい
気が張り詰めやすい
気が高ぶりやすい
気が休まりにくい
興奮していらだちやすい
危機ではりつめやすい
緊張しやすい
緊迫しやすい
ひどく緊張しやすい
KJ法によりグルーピングを行い
4グループにまとめ、ラベリングを行った
身体の緊張
呼吸が速くなりやすい
心臓がいつもよりドキドキしやすい
筋肉の一部がけいれんを起こしやすいことがある
背中が張ることがある
緊張で汗がでやすい
落ち着きのなさ
そわそわしやすい
びくびくしやすい
おちつきにくい
気持ちの高ぶりやすさ
気が張り詰めやすい
気が高ぶりやすい
気が休まりにくい
興奮していらだちやすい
高い緊張のしやすさ
危機ではりつめやすい
緊張しやすい
緊迫しやすい
ひどく緊張しやすい
WEB対応簡易型尺度とするため
4グループ質問項目をそれぞれ2つの質問に削った
*通常であれば予備調査で説明変数から多い順に
採用するが今回は加賀の判断で選択した
心臓がドキドキしやすい
緊張で汗がでやすい
そわそわしやすい
おちつきにくい
気が高ぶりやすい
気が休まりにくい
危機ではりつめやすい
緊迫感がでやすい
診断結果については、因子ごとの評価は行わず
総合点について4段階で注意事項を200文字程度で作成した
・5件法
・32〜40
・25〜31
・20〜24
・8〜19
の4段階とする。感情について優劣はないため、結果については長所と注意点の2方面からバランスよく記述することを心掛ける。診断結果については提案程度にとどめ、自己決定できるように記述を行う。
今後の予定
→回答数が充分集まった段階で
因子分析と他の尺度との関連を精査し、
精度を高めていく予定である
診断結果
・かなり緊張しやすい 34〜40
*長所
あなたはかなり緊張しやすいタイプです。緊張しやすさが高い方は、いつも気を抜かないように心身ともに張りつめている傾向にあります。気を抜けないおかげで注意深く物事に取り組み、ケアレスミスなども少なく、周囲の人には頼りにされる存在として受け入れられていることが多いと考えられます。
*注意点
緊張が長期的に続くと、不眠やストレスによる抑うつにつながる恐れがあります。緊張については「完璧主義傾向」が関連していると言われています。物事をきちんとしようと考えることは、とてもよいことです。しかし、完璧主義が強すぎると自分ひとりで物事を抱え込み、心身ともに疲弊してしまう傾向があります。周囲へ助けを求めることを忘れず自分ひとりで抱え込みすぎないように気を付けましょう。
・緊張しやすい 29〜33
*長所
あなたはやや緊張しやすいタイプです。緊張しやすさがやや高い方は、とても良く回りを見ている傾向にあります。周りを良く見ているからこそやや緊張しやすいといえます。周囲の人からは、縁の下の力持ちやよく気が利くと言われ、信頼されている方が多いでしょう。
*注意点
緊張が長期的に続くと、不眠やストレスによる抑うつにつながる恐れがあります。緊張緊張しやすさがやや高い人の中に「人の視線を気にしすぎてしまう」傾向を持つ方が一定数いることが分かっています。自分は変に思われていないだろうか? 皆の注目を集めているような気がするなど、人の視線を気にしすぎてしまうと自然と緊張してしまいます。緊張感を感じて来たら人の目を気にしすぎていないかな?と振り返ってみて下さい。
・緊張しやすい 25〜28
*長所
あなたはやや緊張しやすいタイプです。緊張しやすさがやや高い方は、とても良く回りを見ている傾向にあります。周りを良く見ているからこそやや緊張しやすいといえます。周囲の人からは、縁の下の力持ちやよく気が利くと言われ、信頼されている方が多いでしょう。
*注意点
緊張が長期的に続くと、不眠やストレスによる抑うつにつながる恐れがあります。緊張緊張しやすさがやや高い人の中に「人の視線を気にしすぎてしまう」傾向を持つ方が一定数いることが分かっています。自分は変に思われていないだろうか? 皆の注目を集めているような気がするなど、人の視線を気にしすぎてしまうと自然と緊張してしまいます。緊張感を感じて来たら人の目を気にしすぎていないかな?と振り返ってみて下さい。
・緊張しにくい 8〜24
*長所
20~24点の方
やや緊張しにくいタイプです。物事に取り組むときに気を張りすぎず、抜きすぎず適度な緊張感で物事に取り組む方が多いでしょう。適度な緊張しやすさを持つ方は、集中して物事に取り組むことができます。
19点以下の方
緊張しやすさは低い傾向にあります。長所として、いつも肩の力を抜いて周囲の人と関わったり、物事に取り組むことができます。しかし、緊張しやすさが低いが故に集中力が切れがちで、忘れ物やケアレスミスなどが多い傾向があります。
*注意点
20~24点の方
現段階では問題があるレベルではないですが、緊張しやすさが中程度の方は、「人の視線を気にしない」傾向にある場合があります。人のことを気にしすぎないことは一見よいことです。しかし、時に自己中心的な行動が多くなってしまうと、周囲の人からわがまま、身勝手と感じられることもあるかもしれません。
19点以下の方
緊張しやすさが低い方は、少し注意深く物事に取り組む必要があるかもしれません。集中するために時間を決めて物事に取り組む、ミスを防ぐために一度にたくさんの物事に取り掛からないように注意することが必要かもしれません。