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エンパワーメント力診断,

エンパワーメント力診断

エンパワーメントは 「潜在能力を引き出す」「権限を委譲する」という意味があります。ビジネスや福祉の世界で使われるワードです。当診断でエンパワーメント力を診断してみましょう。

エンパワーメント力診断
全くそう思わない あまり思わない どちらでもない ややそう思う とてもそう思う
1.
決定権を積極的に与える
2.
問題解決を相手にしてもらう
3.
相手の長所を発見できる
4.
優れた能力や資源を発見できる
5.
自由に発言できる環境を整える
6.
チャレンジをしやすい空気を作る
7.
落ち込んでいる人に寄り添う
8.
相手のメンタルヘルスに気を配る
あなたの生まれた年は?
あなたの性別は? 
あなたのお住まいは?
診断についての注意

【エンパワーメント診断について】

本診断は、公認心理師・精神保健福祉士である川島達史が監修し、メンタルヘルスや支援行動への関心を高めることを目的として開発された予防的ツールです。医療的な診断を行うものではなく、あくまで参考としてご活用ください。以下に、エンパワーメント尺度の作成手順や趣旨を記載しておりますので、興味のある方や専門家の方はご一読ください。

 

【① 尺度作成の趣旨】

現代社会では、短時間で手軽に行える診断ツールが求められる傾向にあります。心理学や対人関係に関する本格的な尺度も存在しますが、設問数が多いと一般の方には利用のハードルが高くなりがちです。そこで本診断では、自己チェック可能な簡易尺度を作成しました。

 

【② 診断作成における基本方針】

診断作成にあたって、以下の方針を重視しました。

・通勤中やすき間時間でも読める構成にする
・専門的すぎる表現は避け、わかりやすさを重視する
・あくまで簡易診断であり、限界があることを明記する

 

【③ 先行研究の調査】

エンパワーメントに関する研究は近年注目されていますが、尺度研究はまだ限定的です。エンパワーメントの尺度は、大きく「される側」と「する側」に分けられます。本診断では「する側」に焦点を当て、以下の研究を参考にしました。

■される側に関する研究

佐々木(2011)は、看護師を対象に職務エンパワーメント尺度の日本語版を作成し、「支援」「資源」「機会」「情報」の4因子を抽出しました。

安田(2016)は、大学生を対象に心理的エンパワーメントと主観的ウェルビーイングの関係を調査し、「活用」「社会化」「顕在化」の3因子を明らかにしました。

■する側に関する研究

門間(2000)は、保健婦を対象にエンパワーメントの構造を分析し、「家族への励まし」「主体性」「コミュニティへの影響」「仕事への肯定的感情」の4因子を抽出しました。

〈参考文献〉
佐々木美奈子・菅田勝也(2011).日本語版職務エンパワメント尺度の開発.日本看護学会誌,31(2),52-59.
安田節之(2016).大学生のライフキャリア課題の理解に向けた心理的エンパワーメント尺度の開発.法政大学キャリアデザイン学会誌,14(1),67-76.
門間晶子(2000).保健婦のエンパワーメントの構造と規定要因の分析.日本看護科学会誌,20(2),11-20.
天野瑞枝・植村勝彦(2011).高齢者エンパワメントの構造に関する研究.愛知淑徳大学論集 心理学部篇(創刊号),1-9.

 

【④ 質問項目の抽出】

上記の文献や実務経験、一般的な支援現場のニーズをもとに、公認心理師・臨床心理士・精神保健福祉士・社会心理学修了者が協力し、ブレーンストーミングを行いました。方向性としては「エンパワーメントする側」に焦点を当てています。

〈作成された設問の例〉
・主体的に解決するのは相手と考える
・必要以上に助けない
・落ち込んでいる人を励ますことができる
・長所を見つけて積極的に伝える
・相手が自分で解決できるように支援する
・メンタル面で支える意識がある
・支援に関する知識を持っている
・支援に関する学習や情報収集を行っている
・組織やグループ全体に目を向ける
・チャレンジしやすい環境づくりを心がけている
・決定権を積極的に渡す
・失敗に対して寛容である

 

【⑤ 質問項目の分類と選定】

KJ法により4つのカテゴリに分類し、各カテゴリから2問ずつを選定しました。簡易診断として活用するために表現や文字数も調整しています。

■主体性への意識
・決定権を積極的に与える
・問題解決を相手にしてもらう

■リソースの発見
・相手の長所を発見できる
・優れた能力や資源を見つけられる

■風土づくり
・自由に発言できる環境を整える
・チャレンジをしやすい空気をつくる

■心理的援助
・落ち込んでいる人に寄り添う
・相手のメンタルヘルスに気を配る

 

【⑥ 結果の評価方法】

本診断は5件法(まったく当てはまらない〜非常に当てはまる)で回答いただき、合計得点に応じて以下の4段階に分類されます。

・40~33点:エンパワーメント力が高い
・32~26点:エンパワーメント力がやや高い
・25~20点:エンパワーメント力がやや低い
・19~8点 :エンパワーメント力が低い

 

優劣をつけるものではないため、各結果については長所と注意点の両面からバランスよく記述することを意識しています。診断結果はあくまで参考としてご活用ください。

エンパワーメント(MAX 40)

エンパワーメント(MIN 8)

あなたのライン

男性
女性

点数が高いほどエンパワーメント力があることを示しています。以下の基準を参考にしてみてください。

・40~33 高い
・32~26 やや高い
・25~20 やや低い
・19~8 低い

 

エンパワーメント(MAX 40)

エンパワーメント(MIN 8)

あなたのライン

年代別の比較となります。ご自身の年代と比較してみましょう。

あなたが所属する群

以下の2群に当てはまった方は注意しましょう。
・25~20 やや低い
・19~8 低い

  • 総合

    順位都道府県平均値回答数
    1青森県381
    2三重県371
    2滋賀県372
    4山形県351
    5山口県34.673
    6京都府34.410
    7徳島県341
    8秋田県331
    8長崎県331
    8群馬県335
    8福岡県333
    12熊本県321
    12香川県321
    14宮城県312
    14高知県311
    16沖縄県30.52
    16岐阜県30.52
    18静岡県30.333
    19埼玉県29.5317
    20愛知県29.45
    21石川県29.333
    22千葉県29.210
    23富山県291
    24大阪府28.888
    25北海道28.6414
    26東京都27.4445
    27福島県27.254
    28福井県271
    29栃木県26.676
    30茨城県261
    31岩手県251
    31新潟県253
    33神奈川県24.0424
    34愛媛県22.65
    35島根県222
    36兵庫県211
    37広島県13.52
  • 男性

    順位都道府県平均値回答数
    1山口県361
    2徳島県341
    3福岡県333
    3長崎県331
    5石川県32.52
    6群馬県32.254
    7京都府323
    8静岡県31.52
    9宮城県301
    10北海道29.56
    11埼玉県29.437
    12岐阜県281
    12千葉県285
    14愛知県27.673
    15新潟県27.52
    16福井県271
    17栃木県26.676
    18茨城県261
    18東京都2623
    20福島県25.673
    21岩手県251
    22神奈川県24.7311
    23愛媛県22.65
    24島根県222
    25大阪府19.52
    26広島県13.52
  • 女性

    順位都道府県平均値回答数
    1青森県381
    2滋賀県372
    2三重県371
    4群馬県361
    5京都府35.437
    6山口県342
    7秋田県331
    7岐阜県331
    9愛知県322
    9宮城県321
    9香川県321
    9福島県321
    9大阪府326
    9熊本県321
    15高知県311
    16沖縄県30.52
    17千葉県30.45
    18埼玉県29.610
    19富山県291
    20東京都28.9522
    21静岡県281
    21北海道288
    23神奈川県23.4613
    24石川県231
    25兵庫県211
    26新潟県201

2021年4月から調査を開始しています。
現在集計中です。

あなたはエンパワーメント力が高いです。

■長所

① 主体性を高める
エンパワーメント力が高い方は、相手の自主性や考える力を引き出すことが得意です。その結果、周囲の人が自ら考え、行動するようになります。たとえば「あなたはどう思う?」と問いかけるだけでも、相手の主体性を高める一歩になります。

② やる気を高める
エンパワーメントをされた人は、自分で課題を設定し挑戦するため、やる気が引き出されます。あなたは自然にそのやる気を高める環境を作れる方です。自分で考える場を与えることが、相手の内発的動機づけにつながっています。

③ チームの能力を高める
あなたの働きかけにより、メンバーが自主的に動けるようになり、結果的にチーム全体の能力向上に貢献しています。役割分担がうまくいき、互いに補完し合う関係が生まれやすくなっています。

④ 自分の時間を確保できる
周囲が自立的に動いてくれるため、子どもや部下が自分のことを自分で行えるようになります。その結果、自分で抱え込まずに済み、自由な時間や精神的余裕を確保できるのもエンパワーメントの効果です。

■理解を深めよう

【① エンパワーメントの理解を深める】
エンパワーメントには「相手の力を信じて引き出す」「権限を渡す」関わり方という意味があります。たとえば、子どもに「今日の宿題どうやってやる?」と聞いて自分で考えさせるのも、エンパワーメントの一例です。
エンパワーメントコラム

【② 傾聴力を磨く】
傾聴はエンパワーメントに欠かせないスキルです。たとえば「○○って感じたんだね」とオウム返しをすると、相手の気持ちが整理され、前向きな行動を引き出しやすくなります。傾聴力が高まると、相手の安心感と信頼感も増します。
傾聴力のトレーニング法

【③ コーチング理論を学ぶ】
コーチングでは、「どんな結果を目指したい?」「それを実現するには?」といった問いかけで、相手の思考と行動を促します。エンパワーメントと親和性が高く、部下育成や支援場面でとても効果的です。
コーチング理論とは

■お知らせ

公認心理師が主催する講座では、エンパワーメントの実践に欠かせない「傾聴力」や「伝え方」を体系的に学ぶことができます。信頼関係の築き方や、相手の力を引き出す声かけのコツなど、現場で役立つスキルを豊富にご紹介しています。

リーダーや支援者としての力をさらに高めたい方は、ぜひ講座にご参加ください。
コミュニケーション講座

あなたはエンパワーメント力がやや高いです。

■長所

① 主体性を高める
エンパワーメント力が高い方は、相手の自主性や考える力を引き出すことが得意です。その結果、周囲の人が自ら考え、行動するようになります。たとえば「あなたはどう思う?」と問いかけるだけでも、相手の主体性を高める一歩になります。

② やる気を高める
エンパワーメントをされた人は、自分で課題を設定し挑戦するため、やる気が引き出されます。あなたは自然にそのやる気を高める環境を作れる方です。自分で考える場を与えることが、相手の内発的動機づけにつながっています。

③ チームの能力を高める
あなたの働きかけにより、メンバーが自主的に動けるようになり、結果的にチーム全体の能力向上に貢献しています。役割分担がうまくいき、互いに補完し合う関係が生まれやすくなっています。

④ 自分の時間を確保できる
周囲が自立的に動いてくれるため、子どもや部下が自分のことを自分で行えるようになります。その結果、自分で抱え込まずに済み、自由な時間や精神的余裕を確保できるのもエンパワーメントの効果です。

■注意点

エンパワーメント力はあるものの、複雑な課題や多様な価値観を持つ相手との関係では、相手の力を十分に引き出しきれないこともあります。より深く相手の背景を理解したうえで、適切な働きかけを行えるよう意識していきましょう。

■原因と対策

【① エンパワーメントの理解不足】
知識が不足していると、相手の力を引き出す支援が感覚頼みになってしまうことがあります。たとえば「早くやりなさい」などの指示ばかりでは、相手は考える機会を失ってしまいます。
対策としては、子どもに「今日の宿題どうやってやる?」と聞いて自分で考えさせるのも、エンパワーメントの一例です。詳しくは、以下のコラムをご参照ください。
エンパワーメントコラム

【② 傾聴力が不足している】
エンパワーメントを行うには、相手の考えや感情を丁寧に聴き取る力が不可欠です。たとえば「○○って感じたんだね」とオウム返しをすると、相手の気持ちが整理され、前向きな行動を引き出しやすくなります。傾聴力が高まると、相手の安心感と信頼感も増します。
傾聴力のトレーニング法

【③ 短所に注目する癖】
相手の改善点ばかりに注目すると、成長の芽を摘んでしまうこともあります。リフレーミング(前向きな意味づけ)を使って、強みや可能性を引き出す視点を持つことが効果的です。たとえば「頑固」は「信念が強い」、「飽きっぽい」は「新しいことに敏感」などの言い換えが挙げられます。
リフレーミング理論

■お知らせ

公認心理師が主催する講座では、エンパワーメントの実践に欠かせない「傾聴力」や「伝え方」を体系的に学ぶことができます。信頼関係の築き方や、相手の力を引き出す声かけのコツなど、現場で役立つスキルを豊富にご紹介しています。

リーダーや支援者としての力をさらに高めたい方は、ぜひ講座にご参加ください。
コミュニケーション講座

あなたはエンパワーメント力がやや低いです。

■長所

【① 部下が混乱しにくい】
部下が混乱しないように、丁寧に教え込む方が多く、マニュアルの作成などが得意な傾向があります。指示が具体的なので「何をすればいいか?」が明確で、安心感を持つことができます。

【② 緊急事態に強い】
緊急事態では、支援相手を育てる時間がなく、強制力のあるかかわり方も大事になります。指示的な指導をすることで、相手を助けることができます。

【③ 能力が高い人にはちょうど良い】
エンパワーメント力が不足している方の中には、放置をする方もいます。一見何もしていないように見えますが、能力があり、もともと考える力がある人は伸び伸びと自主性を発揮できることがあります。

■注意点

【① 自立性が育ちにくい】
指示が多くなると、相手が自分で考える機会を失い、依存的になる可能性があります。少しずつ任せる習慣を取り入れてみましょう。

【② コミュニケーションが一方通行に】
教えるスタイルが強すぎると、相手が意見を出しづらくなる場合があります。問いかけの姿勢を意識するだけでも変化が生まれます。

■原因と対策

【① エンパワーメントの理解不足】
知識が不足していると、相手の力を引き出す支援が感覚頼みになってしまうことがあります。たとえば「早くやりなさい」などの指示ばかりでは、相手は考える機会を失ってしまいます。
対策としては、子どもに「今日の宿題どうやってやる?」と聞いて自分で考えさせるのも、エンパワーメントの一例です。詳しくは、以下のコラムをご参照ください。
エンパワーメントコラム

【② 傾聴力が不足している】
エンパワーメントを行うには、相手の考えや感情を丁寧に聴き取る力が不可欠です。たとえば「○○って感じたんだね」とオウム返しをすると、相手の気持ちが整理され、前向きな行動を引き出しやすくなります。傾聴力が高まると、相手の安心感と信頼感も増します。
傾聴力のトレーニング法

【③ 短所に注目する癖】
相手の改善点ばかりに注目すると、成長の芽を摘んでしまうこともあります。リフレーミング(前向きな意味づけ)を使って、強みや可能性を引き出す視点を持つことが効果的です。たとえば「頑固」は「信念が強い」、「飽きっぽい」は「新しいことに敏感」などの言い換えが挙げられます。
リフレーミング理論

■お知らせ

公認心理師が主催する講座では、エンパワーメントの実践に欠かせない「傾聴力」や「伝え方」を体系的に学ぶことができます。信頼関係の築き方や、相手の力を引き出す声かけのコツなど、現場で役立つスキルを豊富にご紹介しています。

リーダーや支援者としての力をさらに高めたい方は、ぜひ講座にご参加ください。
コミュニケーション講座

あなたはエンパワーメント力が低い状況です。

■長所

【① 部下が混乱しにくい】
部下が混乱しないように、丁寧に教え込む方が多く、マニュアルの作成などが得意な傾向があります。指示が具体的なので「何をすればいいか?」が明確で、安心感を持つことができます。

【② 緊急事態に強い】
緊急事態では、支援相手を育てる時間がなく、強制力のあるかかわり方も大事になります。指示的な指導をすることで、相手を助けることができます。

【③ 能力が高い人にはちょうど良い】
エンパワーメント力が不足している方の中には、放置をする方もいます。一見何もしていないように見えますが、能力があり、もともと考える力がある人は伸び伸びと自主性を発揮できることがあります。

■注意点

【① 自立性が育ちにくい】
指示が多くなると、相手が自分で考える機会を失い、依存的になる可能性があります。少しずつ任せる習慣を取り入れてみましょう。

【② コミュニケーションが一方通行に】
教えるスタイルが強すぎると、相手が意見を出しづらくなる場合があります。問いかけの姿勢を意識するだけでも変化が生まれます。

■原因と対策

【① エンパワーメントの理解不足】
知識が不足していると、相手の力を引き出す支援が感覚頼みになってしまうことがあります。たとえば「早くやりなさい」などの指示ばかりでは、相手は考える機会を失ってしまいます。
対策としては、子どもに「今日の宿題どうやってやる?」と聞いて自分で考えさせるのも、エンパワーメントの一例です。詳しくは、以下のコラムをご参照ください。
エンパワーメントコラム

【② 傾聴力が不足している】
エンパワーメントを行うには、相手の考えや感情を丁寧に聴き取る力が不可欠です。たとえば「○○って感じたんだね」とオウム返しをすると、相手の気持ちが整理され、前向きな行動を引き出しやすくなります。傾聴力が高まると、相手の安心感と信頼感も増します。
傾聴力のトレーニング法

【③ 短所に注目する癖】
相手の改善点ばかりに注目すると、成長の芽を摘んでしまうこともあります。リフレーミング(前向きな意味づけ)を使って、強みや可能性を引き出す視点を持つことが効果的です。たとえば「頑固」は「信念が強い」、「飽きっぽい」は「新しいことに敏感」などの言い換えが挙げられます。
リフレーミング理論

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リーダーや支援者としての力をさらに高めたい方は、ぜひ講座にご参加ください。
コミュニケーション講座

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