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6.人間関係が悪い会社の末路

6.人間関係が悪い会社の末路

人間関係力不足の問題点

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その上であえて,人間関係を築く力の重要性について述べたいと思います。

人間関係を築く力は,開発系の部門や会社にとっては若干重要度が下がりますが,現在の日本経済で60~70%を占めるサービス業に携わっています。

サービス業は「物」だけで仕事が終わることはなく、「人」と関わる仕事の量が増えるため人間関係を築く重要性が高くなってきます。

人間関係の欠如=無人島で営業

人間関係を築く力が減退するとどんな問題が起こるのでしょうか。

人間関係を築く力の欠如がもたらす問題は、対外的なものと対内的なものの2つがあります。
まず対外的なもので考えてみましょう。

例えば、営業にとって得意先と人間関係を築くことができなければ,取引自体の成功可能性がぐんと下がってしまいます。いくら開発部門の人が素晴らしい商品を開発したとしても,それを売る営業マンの力が不足すれば世の中に広まることはなく存在しないのと同じです。

対外的な折衝が多い業態や職種であれば,人間関係を築く力の欠如が会社の売上に大きく関わってきてしまうことは皆さんに理解していただけるでしょう。

うつ病、風評被害の温床は人間関係の悪さ

次に対内的にはどんな問題が起こるのでしょうか。

直感的に,皆さんは人間関係が悪化している会社に行きたいでしょうか? 
上司がいつも怒鳴っている,挨拶をしても返答がない,嫌いな人がいる,そんな職場には誰だって行きたくないはずです。

職場の人間関係の悪化は多くの場合,会社内部で人間関係を築く力が不足していることから起こります最近の研究では人間関係を築く力がない人は,対人不安や孤独感が強く,うつ病になりやすいことが分かってきています。

その結果,職場にうつ病の社員が増えたり,定着率が落ちたりといった問題が必ず発生していきます。皆さんの職場はいかがでしょうか?
ざっと職場を見回して,会話が少なく,皆の顔が何となく淀んでいて,かつ定着率が悪かったら真っ先に社員の人間関係が悪いことを疑わなくてはなりません。

定着率の悪化は新規の採用コストの増大へつながります。

深刻化する風評以外

また,最近では風評被害も深刻です。
人間関係が悪いことから退職した社員はその会社にとってマイナスのイメージを持ちながら残りの人生を過ごすことになります。最悪の場合はネットの掲示板で会社の悪口が増殖し,会社がブラックリスト化することすらあります。

そのため,人間関係の悪さがきっかけで辞めた社員が多くいる会社は,大きくブランドイメージを壊していることになります。このことは会社が見えない損失を大きく被ることになります。商品自体の優劣は少なくなってきていて,会社が成功するか否かがイメージに大きく依存するような現代社会では大きな問題です。

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