2.講師の質はズバリ「統計学を理解しているか」
統計学を知らない講師は質が悪い
現実的にはどのような企業研修が信頼できそうなのでしょうか。簡単な方法があります。それは「講師が統計的な知識を持っているか」です。統計学が分からないということは,科学的な主張に則った判断ができない講師であるという証拠になるからです。
おそらく企業研修に関わる論文を読んだこともなく,それなりのレベルだと思われます。専門家としての技術を高める上では,どうしても最先端の学術論文を読み込んでいく必要があります。そしてこういう論文には基本的な統計分析が書かれています。統計学が分からないと
いうことは,専門的な知識を読み取る能力がない証拠です。
特に心理系の研修においては、世界中でさまざまな専門家が効果の把握のために様々な研究を行っています。会社で行われる研修は全く同じワークにはならないため明確な効果を立証することは困難ですが、少なくとも研究論文の成果をベースに作り上げていくことは講師としての最低限努力しなくてはなりません。
自分が行っている研修の効果が分からないことは資金的時間的に仕方がないとしても,
専門的な勉強をしていないということは講師として言い訳になりません。「講師は統計学を理解しているか」この点は企業研修を導入する際に必ず確認してください。