6 : コミュニケーションに関する悩みの難易度を解説
ここまでお付き合い頂きましてありがとうございます。 コミュニケーション能力トレーニングの知識編については、ここでいったん一区切りにします。 くどくど説明していると皆さんどこかに行ってしまうと思うので笑
最後にコミュニケーション能力を改善しやすい分野、改善が難しい分野をお伝えします。
これからお伝えする難易度は
に基づいています。
研究する身分としては、全て統計的なエビデンスを元に書きたいところですが、多岐に渡るため現実的に不可能です。 そのため、私の主観が入ってしまうことはご了承頂けると幸いです。
また個人レベルで、難易度は変わってきますし、例外はいくらでもあると思います。あくまで参考程度にお使いください。
・難易度高 ~改善は難しい~
講師業をしているとこのような要望を受けることがあります。お気持ちは素晴らしいのですが、残念ながら実際はかなり難しいと言えます。
例えば、「緊張しない人になりたい」というのはよくわかるのですが、緊張は原始的な脳の仕組みの問題も大きく、心理学の学習だけでは限界もあるのです。。
100の緊張を50ぐらいにはできるかもしれません。しかし、とてもではないのですがゼロにはできないのです。心理学やコミュニケーショントレーニングはそこまで万能なものではありません。
現実的には
「受け入れる姿勢が大事」
になってきます。どもりや緊張などは、ある程度の改善の努力は必要ですが、改善しきれない部分は付き合っていくぐらいの気持ちで良いと思います。
・難易度中 ~努力次第で改善も~
これらの分野は、努力次第で改善ができると言えます。例えば、褒め上手かどうかは、遺伝はあまり関係ありません。様々な褒め言葉を覚えて、気持ちを込めて練習すれば、大概は褒め上手になることができます。緊張しながらでも人を褒めることはできるのです。
・難易度低 ~改善しやすい!是非努力を!~
単純な場面、目的がはっきりとした場面での会話は努力しただけ改善しやすい分野です。例えば私は大学院で傾聴力のトレーニングについて研究をしたのですが、80%の方に改善が見られました。
具体的には、
上記のような目標であれば、コツコツ練習を積み重ねていけば、大抵は努力した分だけ実力がついていくのです。
・次回からは具体的なトレーニングに入ります
以上で、コミュニケーション能力トレーニング知識編は終わりです。
ここまで読んで頂いた方ありがとうございました。 少し混乱された方もいらっしゃると思うので、改めて全体をまとめて知識編を終わりたいと思います。
・心理学を学び心を安定させる
・基礎練習や実践練習も大事
・受け入れる-改善する ORではなくAND
・成果を出しやすい分野がある
次回からは、コミュニケーション能力を高める具体的なトレーニングを交えながら進めていきます。 一緒にコツコツいきましょう!!