43:上手な距離感でストレス軽減
・人間関係のストレスを解消しましょう
前回は、イライラする気持ちの解決策として行動計画を立てて心に余裕を持つ方法を紹介していきました。余裕がないと予想外の展開にイライラしたり、焦って失敗なんてこともあります。計画性を持って行動し、想定外の可能性についても考えることで対処していきましょう。
今回は人間関係での距離感を上手にとって、イライラする気持ちやストレスに対処していく方法を紹介していきます。
・独占欲は大きなストレスに！
ストレスの元となることで多いものに人間関係が挙げられます。特に恋人や夫婦、家族など親しい間柄での人間関係では、うまくいかないと大きなストレスになりイライラする気持ちを招いてしまいます。例えば、こんなことはありませんか？
「彼女からの連絡がいつも遅くてイライラする」
「子供がいうことを聞かなくてイライラする」
「夫が浮気していないか気になってイライラする」
など人間関係でイライラすることはたくさんあります。つい相手の行動にイライラしてしまう、その心の中には“他者を自分の意のままにしたい”という独占欲が隠れていることがあります。みなさんも心当たりはありませんでしょうか？
では、こうした独占欲からくるイライラを抑えていくためにはどうしたらよいでしょうか？ まずは、自分の独占欲についてチェックしてみましょう！
・相手との距離感をチェックしよう
特に親しい間柄の関係を考えてみましょう。 例えば、恋人、夫婦、親友、親子関係などです。その中で、以下の傾向がないかチェックをしてみましょう！
【問１】
相手のケータイ履歴をチェックしたくなる
【問２】
気がつくと相手のことばかり考えている
【問３】
相手と離れ離れになったら泣き叫んでしまうかもしれない
【問４】
何かと干渉したり、口出ししてしまう
【問５】
相手にはいつも自分のことを考えていてほしい
こうした項目に３つ以上ついた人は要注意です。他者への独占欲が強い傾向にあると考えられます。
・3つの方法でイライラに対処
では実際にどんな対処法が考えられるでしょうか？ここでは、3つの対処ポイントを紹介していきたいと思います。
①相手との距離を少し置く
相手の行動についイライラしてしまうことに対処するには、相手との距離を取ることが大事です。特に以下２つのことが挙げられます。
・物理的に距離を置く
１ｍ、２ｍといった物理的な距離です。イライラしてしまう相手には近づかないというのも一つの手です。
・ちょうどいい関わり具合
相手との距離は近ければ近いほど親密度も高まります。しかし、近すぎても危険です。 過度に関わりすぎたり、過保護になって相手を束縛してしまう可能性もあるからです。 人間関係において、程よい距離感を保つことが大事です！日頃の相手とどのように距離を取っているかを少し振り返ってみましょう。
②人間関係を広くする
数少ない交流関係の中にいると、どうしても特定の人間関係の中で独占欲が強くなってしまいます。そのためには相談できる相手を見つけていくことが必要です。
例えば、上司、部下、友達、家族など相談できる相手を広げていくことが大事です。様々な人の意見を聞くことで、特定の人への独占欲は和らいでいくことが考えられます。
③不安を吐き出す
3つ目の対処法として、不安との付き合い方が挙げられます。独占欲が強い人は、ちょっとした人間関係のもつれなどで不安な状態になることが心理学の研究でも明らかになっています。つまり、独占欲と不安とは関係が深いということです。
もし、不安に感じたら
・誰に対して不安を感じているか
・不安になったきっかけ
・どんな状態を想像して不安になるか
などを紙に書いてみましょう！
例えば
・誰に→学校の親友
・きっかけ→昨日、係での役割について口論になった
・どんな状態を想像したか→このまま口を利かずに絶交になる
といった感じでできるだけ不安を具体化することで、不安と向き合う力をつけていくことが必要です。
・独占欲の見直しでストレスなく
このように、独占欲によってストレスをためてしまったり、不安な状態を作り出してしまうことがあります。そうした独占欲には相手との程よい距離を保つことが必要です。また、相談相手を広く持つことや、不安への対処も必要です。
もし、人間関係のストレスで悩んでいるときは、独占欲が支配していないかチェックしてみましょう。
【今日のポイント】
★ 独占欲は大きなストレスになる可能性も！
★ 対人距離や不安の見直しがイライラに対処するコツ！
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