41:柔軟思考でイライラ軽減
・ストレスはイライラの元!
前回は、イライラの気持ちに振り回されてしまっていると、対人関係でもつまずきやすくなってしまうということをお伝えしました。 さらに、イライラする原因には
①ストレッサーが原因
②気持ちに余裕がない
③他者を操りたい欲求が強い
の3つを挙げました。
これらの原因に対処していく方法を紹介していきたいと思います。その中で、今回はストレスを軽減して、イライラを抑える方法を紹介していきたいと思います。
・ストレスでイライラがいっぱいに…
ストレスフルな状態ですと、感情を抑えるのが難しくなってきます。前回もお伝えしたように、どんなに感情を抑えるのが上手い人でも、ストレスが増えるとイライラを抑えきれなくなってしまいます。
例えば、 仕事の量が増えて残業時間が増える家族との仲が悪くなってギクシャクした関係が続く
こうしたストレスフルな状況では、ちょっとしたことでイライラしやすくなってしまいます。つまり、イライラしないためには、うまくストレスに対処していく必要があるということです。
・狭い視野が大きなストレスに!
では、イライラしないためのストレス軽減の方法とはどういうものがあるのでしょうか? それには、「ストレスを溜めてしまう考え方を変える」という方法があります。
イライラした時の考え方はどうしても、視野が狭くなってしまいがちです。例えば、人通りの多い道で人とぶつかりイライラしたとします。すると、ストレスを感じやすい方は…
・向こうからぶつかってきて謝らないとはなんて奴だ!
・謝らない人はろくな人間じゃない
・こんな人の多い所通るんじゃなかった…
といった考えに陥ってイライラが溜まっていく… といった悪循環にはまっていってしまいます。
そうした負の連鎖が続く考え方を変えていくということが、イライラを防ぐポイントとなります!では、どういったことに気をつけていけばいいのでしょうか?
・イライラしない考え方ポイント!
①べき思考をしない
「こうあるべきだ」「こうなくてはいけない」といった考えは、考え方を狭くしてしまいます。 「こういう方法もあるかもしれない」「こうも考えられる」といった、可能性を広げられる考え方を取り入れましょう。
②決めつけをしない
ちょっとぶつかっただけで「あいつは悪い奴だ」と決めつけるのは、極端な相手への評価です。良い悪いの評価は極端にならないよう注意が必要です。
③悪い面ばかりみない
イライラしていると、良い面もあるのにそのことにフタをしてしまい、悪い面ばかりみてしまいがちです。できるだけ良い面を掘り起こすことが必要です。
では次に、考え方を見直して視野を広げる訓練をしてみましょう♪
・問題
上記で述べた3つのポイントに合わせて考え方を変えてみましょう!
【問題】
同僚のA君が今日の社内飲み会をドタキャンしてしまいました。幹事であるあなたは予約のキャンセルや、上役の接待役などの負担が増えてしまいました。そんなドタキャンをしたA君に対してイライラしたとします。以下の考え方をどのように変えていきますか?
社内の飲み会にはちゃんと出席すべきだ
⇒
ドタキャンをするなんてひどい奴だ!
⇒
予約のキャンセルとか接待役など自分の負担が増えた
⇒
・解答例
問題1
社内の飲み会にはちゃんと出席すべきだ
⇒何か急に予定が入ってしまったのかもしれない。出席しなきゃいけない雰囲気はあるけど、欠席したらいけないという決まりはない。
ドタキャンをするなんてひどい奴だ!
⇒直前のキャンセルは良くないけど、ちゃんと連絡してくれたからよかった。
予約のキャンセルとか接待役など自分の負担が増えた
⇒大変だけどこれも良い経験になる。上役と話せるなんてあまりない機会だから、少しでも顔を売っておこう。
・柔軟な考えで変わるイライラ
うまく考え方を変えてみることはできたでしょうか?どうしても、イライラする場面では、考え方も狭くなりがちです。狭い視野で物事を考えるよりも、「~かもしれない」「~の可能性もある」といった、広く物事を見ることで柔軟な対応ができるようになっていきます。
すると、今までイライラしていたことでも、イライラせずに済むようになります。何かと相手の言動でイライラしちゃうな~という人は、少し柔軟に考え方をしてみましょう!
【今日のポイント】
★ べき思考、決めつけなどが考え方を狭くする
★ 考えを柔軟にすることでイライラは減らせる!