30: 会話に欠かせない読み取るスキル
・本音と建前を見抜く方法
第24~29回の6回にかけて、「初対面」のスキルを身につけるというテーマで、さまざまなスキルアップの方法を紹介してきました。
自己紹介、きっかけづくりの方法、べき思考の修正、さらにはビジネス場面や飲み会での初対面対処法について解説をしてきました。 どれも気軽に取りかかれる方法ばかりなので、ぜひ参考にして使ってみて下さいね♪
さて、今回から単元が変わり「相手の気持ちを知る方法」というテーマでさまざまなスキルアップの方法を紹介していきたいと思います。 具体的には「相手の本音と建前を読み取る」とか「話題の理解を深める」といった内容です。
・相手の本音と建前を読み取れますか?
コミュニケーションスキルを考える上で、「相手の本音と建前を読み取る」といったスキルは欠かせません。 普段私たちは会話の中でさまざまな相手の気持ちをくみ取って、コミュニケーションを取っています。
例えば、相手の表情から「嬉しい」「悲しい」などの感情を読み取れます。 表情だけでなく、視線やしぐさ、会話の間の取り方などでも相手の気持ちは読み取れます。 そんな「相手の本音を読み取る」ということを、普段私たちは何気なく行っています。
もし、「相手の本音を読み取る」ということができなかったら、どのようなことが起きるでしょうか? また、相手の本音を正確に読み取っていると思っていたも、それが間違っていたとしたらどうでしょうか?
相手の本音とは違うことを思い込んでいたら、あなたはその場にそぐわない行動を取ってしまうかもしれません。
例えば、相手がまじめな話をしているのに、それを冗談だと思ってあなたが受け取ったら、相手は怒りだしてしまうでしょう。 また、相手は話を打ち切りたいと思っていることに気づかず、そのまま話を続けていれば「空気が読めないやつ」と思われてしまうでしょう。
このように、相手の本音を読み取る力が弱いと相手に失礼な言動や行動を取ってしまい、印象を悪くしてしまいます。 さらに気付かずに失礼な言動が続くと、その人との関係性を悪化させてしまうかもしれません。
・本音と建前を読み取れない原因
では、なぜ相手の本音と建前の気持ちが読み取れないのでしょうか?主に以下の3つがポイントになります!
① 非言語能力が弱い
相手の間やしぐさに鈍感であるということです。 相手が表情やしぐさなどで訴えている情報を見逃してしまっていることが、本音が分からない原因です。
② 状況を察することができない
忙しくしている上司に、無理に話しかけてしまうといった、その状況を察することができないということです。 悪いように捉えられてしまうと、「空気が読めないやつ」と思われてしまいますね。
③ 話を正しく理解できない
よくあることが「真面目な話なのか、冗談なのかわからない」といったものです。 冗談だと思って聞いていたら、まじめな話で適当に聞いていたら怒られたということはあるのではないでしょうか。 そうした話題の区別がつけられないことが、原因として考えられます。
・3つの方法で本音と建前を見分ける
本音と建前が読みとれない3つの原因を解決する方法は次の通りです。
① 表情を読み取る力をつける
② 場の空気を読む力をつける
③ 話題の理解力をつける
といった対処方法があります。
柱となるのは、“非言語コミュニケーション能力”です。 次回からお伝えした3つの方法を具体的に紹介していきます!本音と建前を見分けるスキルを伸ばしていきましょう。
・本音と建前を読み取る方法を身に付けよう!
相手の本音と建前を読み取るスキルがつけられるようになると、少し話をしただけでも相手がどんな人かをつかめるようになってきます。 そうすると、初対面でも相手を理解しやすくなり、初めての相手にも物おじせずに接することができます。
話すことが楽になると人間関係の幅も広がっていくことが想像できますね!
これから相手の気持ちを知るスキル「本音と建前を見抜く方法」を身に付けるためのトレーニング方法を紹介していきますので、次回もお楽しみに♪
【今日のポイント】
★ 相手の本音を読み取れないと、人間関係を壊してしまう
★ 改善には非言語能力がカギとなる!