39:スマート主張法でうまく伝える!
・的確に伝えるスマートな自己主張
前回は、上手な自己主張の方法として「主張をまとめる」3×3の原則を紹介しました。まず、話したいキーワードを3つ挙げ、さらにそれぞれについての内容を3つずつ挙げるというものです。
3×3のキーワードを元にした話のまとめ方を使うと、話したいことがすぐに出てきやすく、情報が整理されやすいです。「いつも話したいことがパッと出てこない」なんて方は、前回のコラムをもう一度見てみて下さいね♪
今回で自己主張コラムは最後です。これまで、「アサーション」や「断り方」「話のまとめ方」についてのトレーニング方法を紹介してきました。最後に自己主張で失敗しないためのスマート主張法について紹介したいと思います。
・スマートな自己主張は仕事でも得!
話がまわりくどかったり、表現が難しかったりすると、聞き手はうんざりしてしまいますよね。そんなスマートな自己主張ができていないと、自分の意見が正しく伝わらないことになってしまいます。
一方、話がスマートにまとまると、聞き手もグッと理解しやすくなります。例えば会議やプレゼンなど大事な場面ではもちろんですが、仕事の依頼や打ち合わせなど、軽い話し合いの場面でも、スマートな自己主張ができるとコミュニケーションもうまくいきやすくなります。
このように、仕事の場面であれば相手との意思疎通がうまくいき、仕事がスムーズに流れていきやすくなります。そんなスマートな自己主張をしていくためには、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。
・2大事項でスマートな自己主張!
ここでは、スマートな自己主張2つのポイントについて紹介したいと思います。それは、「表現を簡単にして相手に合わせる」です!
①表現を簡単に
できるだけ相手にわかりやすい表現を使っていることも、自己主張をする上で重要です。専門用語やまわりくどい言い方であると、相手にうまく主張が伝わらない可能性があります。
②伝える相手に合わせる
一方的な主張方法ではうまく伝わらなく、相手に合わせるということも大事です。例えば、高齢者を相手に話をする時は、話す声を低くしてゆっくりめに話すことなどがあげられます。 主張する前には一度、"話す相手が誰か"ということを考える必要があります。
・問題
下の会話を簡単に相手に合わせた表現に変えてみましょう。
【問1】
携帯電話ショップの窓口で、購入を考えている高齢者に説明している場面です。
「えぇーっと、この機種はデザリングでWi-Fiを使ってまして、MNPでの契約も大変お得になっています。えー、とても速い機種ですよ。」
これでは高齢者は理解できないですよね。 簡単にわかりやすく説明してみましょう。
⇒「 」
・解答例
【問1】
「この機種は外出先で多く使う人に便利な通信機能がついています。今の電話番号を変えなくても購入いただけます。通信の速度も速いので使いやすいですよ。」
・伝え上手で良い人間関係を♪
このように、結論を決めて表現を明確にし、相手に合わせた自己主張をすることでスマートな表現になります。そして、上手く自分の伝えたいことが伝えられるようになっていきます。
第35回から自己主張についてトレーニング方法を解説してきました。自己主張の仕方一つで人間関係を上手くできるかが決まってきます。仕事の依頼の仕方であったり、誘いの断り方だったり円滑に進めることができればメリットはたくさんでてきます。 ぜひ、上手な自己主張の方法を身につけてくださいね♪
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【今日のポイント】
★ スマートな自己主張は“簡単に”“合わせる”がポイント
★ スマートな自己主張は、メリットも大きい♪