8 : 認知行動療法の基礎を抑えよう
・認知行動療法の基礎を抑えよう
私たちは生活していると
「飲み会で孤立して一人ぼっち・・・」
「恋人がなかなかできない・・・」
「職場で大嫌いな上司がいる・・・」
など、様々なコミュニケーションの問題を抱えて日々を過ごしています。
コミュニケーションがうまく行かないと、落ち込んでしまいますし、イライラすることもありますよね。このイライラする原因の解決に、認知行動療法が役立ちます。
ここで認知行動療法の基礎を学ぶために、ちょっとした練習問題を解いてみましょう。
〔練習問題〕
『高校時代仲が良かった友人に食事の誘いのメールを送ったが、3日間返信がこない』
そのとき、あなたはどんなことが頭に思い浮かぶでしょうか? 少し考えてみましょう!
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いかがでしたでしょうか?
さまざまな回答が出てきたと思います。
・ 自分は嫌われているかもしれない。
・ 即返信をしないなんて、相手は非常識だ!
・ 相手は仕事が忙しくて、今は返信ができないのかもしれない。
様々な考え方が浮かんだと思います。
私たちは、1つの事実に対して人それぞれの受け取り方があります。
認知行動療法では、このような「事実の受け取り方」を「認知」と呼びます。
・認知のあり方次第で感情が変わる
認知行動療法では、認知のあり方次第で、感情が変わってくると考えていきます。
例えば、「友人に食事の誘いのメールを送ったが、中々返信がこない。」
という状況で先ほどの例のように考えた場合それぞれどのような感情になるか考えてみましょう。
・ 自分は嫌われているかもしれない。
→不安・つらい・さびしい
・ 即返信をしないなんて、相手は非常識だ!
→相手に対する怒り
・ 相手は仕事が忙しくて、今は返信ができないのかもしれない。
→少しの不安、ゆったり気分
・楽しく生きるもつらく生きるも認知次第
つらい、悲しい、さびしい、怒り、楽しい、嬉しい・・・人間には様々な感情がありますが、その感情に影響を与える原因は、認知のあり方です。
コミュニケーションにおいてはこの認知のあり方を健康的に保つことがとても大事になります。次回からはもう少し具体的に認知について考えていきましょう。