38:失敗しない話まとめの原則
・主張をまとめよう
前回は、自己主張に欠かせない断り上手の方法について紹介してきました。断り方のポイントとしては、ストレートすぎない言い方で、「今回は…」といった言葉や、お詫びの言葉を加える練習をしました。他人からのお誘いなど断るのが苦手な方は参考にしてみてくださいね♪
今回は上手な自己主張法として、自分の意見を上手にまとめるということをテーマに解説をしていきたいと思います。
スピーチやプレゼンテーションでうまく話をまとめたいと思う人は、ぜひ参考にしてみて下さいね!
・まとめベタは仕事で大損する
突然ですが、皆さん!「話をまとめること」は得意ですか?自己主張のスキルを身につけるにあたって、自分の意見がまとまっていることは大事です。例えば、意見がまとまっていないと、会議で意見が言えなくて失敗してしまう…といったことがあります。せっかく良いアイディアを持っていたとしても、発表の場面で意見がまとまっていないと無駄になってしまいますね。
その結果、人事評価でマイナスになり、査定が下がることも、社会では現実問題よくあることです。まとめる力がないと、周りからの評価が下がり、悪循環で自分に自信がもてずコミュニケーションの積極的になれないこともあります。
つまり、何か話さなくてはいけない場面ではある程度話す内容をまとめておいて、準備しておく必要があるということです。
・カンペ丸暗記は必ず失敗する!!
スピーチなどでありがちなのが、文章にまとめてそれを丸暗記して話すといったことがあります。一見、カンペがあるとそれを頼りに安心して話せると思うかもしれません。しかし、カンペを丸暗記して話すと1度つっかえたときに修正がしにくく、応用が利きにくいというデメリットがあります。
さらに、「あっ、間違えた」と心理的に動揺して頭がまっしろ。。。なんてことがよくあります。結婚式のスピーチや、プレゼンでの発表などでカンペを丸暗記していくというのは避けた方がよいでしょう!
・まとめ上手は3×3の原則を守る
ではどういったことがポイントになってくるのでしょうか?自分の意見をまとめるときのコツとして、3×3の原則という手法があります。
例えば、新商品の企画会議の時に話す内容を「ターゲット 期限 販売方法」などのように大枠のキーワードを3つ並べておきます。さらにそのキーワードにまつわる内容を3つ加えていきます。
例えば「ターゲット」に関することであれば、“女性”、“若い”、“新規”などの内容を加えていきます。あとはそのキーワードごとに詳細を話していくといったやり方です。
3つのキーワードからさらに3つの内容を絞り出すことで、話しの内容に深みが出てきます。 もし、話しの内容が飛んでしまったとしても、キーワードさえ覚えておけば話を戻すこともできます♪
では、以下の問題に取り組んでみて、話す内容をキーワードにまとめる練習をしてみましょう!
・問題
【問1】
友達の結婚式のスピーチ。話す内容を3つのキーワードでまとめてみましょう。さらに3つのキーワードから3つずつ内容を膨らましてみましょう。
①
②
③
それぞれキーワードから3つずつ言葉を加えていきましょう。
①に対して3つ
→・
・
・
②に対して3つ
→・
・
・
③に対して3つ
→・
・
・
・解答例
【問1】
友達の結婚式のスピーチ。話す内容を3つのキーワードでまとめてみましょう。 さらに3つのキーワードから3つずつ内容を膨らましてみましょう。
①友達の人柄
→やさしさ・おっちょこちょい・遊びと仕事のメリハリ
②趣味の話
→サッカー好き・キャプテン・ヨーロパサッカー観戦
③おもしろエピソード
→地味!・酔っ払い事件・食い過ぎ事件
・脳の容量は3×3が収まりがいい
このようにキーワードにまとめるメリットとしては、情報が整理しやすい点があげられます。ポイントが絞れるため、頭の中で整理しやすく相手にも理解されやすくなります。 なぜなら、3×3というのは、頭に入りやすく引き出しやすいからです。
さらに、内容自体も深まっていきやすいので、会話がより膨らみやすくなります。 何か話さなくてはいけない場面に立たされた時には3×3の方法でまとめて、それをもとに話してみましょう!
【今日のポイント】
★ 意見をまとめることは、上手な自己主張法になる
★ 文章丸暗記ではなく、3×3の話題を用意しよう♪