27: 初対面の考え方を変えてみよう!
・初対面に対する考え方ってどんなの?
前回の初対面での会話のきっかけづくりはうまくいったでしょうか?飲み会や、仕事…色々な状況で考えてみて下さいね。
さて、初対面の会話では考え方の修正というのも大事になってきます。
「自分は初対面が苦手だ…」と考える人と、「自分は初対面でもちゃんと話せる!」 と考える人では、当然後者の方が上手くやっていけます。
そうした初対面に対するネガティブな考え方を持っていると、会話にブレーキを掛けてしまうことがあります。
自分が初対面に対してどう考えているか?ということは重要なことなのです。もし、初対面に対するネガティブな考え方を持っていたとしたら、考え方を変えていく必要があるということです。
今回は初対面が上手くいく考え方の修正法をやっていきましょう!
・非合理的な思い込みが邪魔をする
初対面の会話を阻害するもの、それは「べき思考」です。 べき思考とは「うまくしゃべらなければ!」「良く見られなければならない!」といった「~せねばならない」といった思いが強い考え方です。
この「べき思考」が強すぎると、上手にしゃべることばかりにとらわれて、意識しすぎるあまり上手く喋れなくなってしまうのです。
確かに「うまくしゃべらなければならない」と思って、自分なりに努力したり工夫をするということは大事です。 しかし、「うまくしゃべらなければ」という思いが強く出すぎると、肝心な言葉が出てこなかったりします。
また、会話の雰囲気がかたくなってしまって、余計しゃべりづらくなってしまうといったこともあります。
このような「べき思考」にとらわれて、初対面の会話が上手くいかなかったら残念ですよね。
・「べき思考」を修正してみよう♪
では、この「べき思考」にとらわれている場合は、どのように修正していけばいいでしょうか? そのポイントとなるものは“柔軟に言いかえる”ことです。
その中で基本となるものは、これまでお伝えした認知行動療法の考え方です。 詳しくはトレーニングの7回~12回を参照してください。
(認知行動療法についての復習はこちらへ「7 : 心理学は認知行動療法が基本」)
その中に、自動思考というものがありましたね。 この自動思考を修正していくためには、別の可能性を現実的に考える=反駁練習という練習をしました。
べき思考の修正もこの反駁を活かしたものです。 非合理的な思い込みを柔軟に言いかえて、考え方を変えていってみましょう!
問題 次の「べき思考」を修正してみましょう!
① 「人から良く見られなければならない」
⇒言い変えてみよう
② 「失敗してはいけない」
⇒言い変えてみよう
③ 「上手く喋らなければいけない」
⇒言い変えてみよう
上手く言いかえることができましたか?
では、解答例を見てみましょう。
解答例
① 「人から良く見られなければならない」
⇒「人の評価は変わりやすいから、あまり気にしない」
「あくまでも自然体で行こう!」
② 「失敗してはいけない」
⇒「1度失敗したとしても死ぬわけじゃない」
「失敗もあとで笑えればいいじゃないか」
③ 「上手く喋らなければいけない」
⇒「上手くしゃべれることが目的じゃない」
「上手くしゃべることより会話を楽しもう!」
このように考え方を修正して、がんじがらめになっている初対面へのイメージを直していく必要もあります。 やはり、「こうあらねばならない!」と肩に力を入れた状態では、会話も楽しめないですしね。
もし、初対面が苦手だと感じたら、自分の「べき思考」は何かを考え、柔軟に言いかえて修正していきましょう♪
【今日のポイント】
★「べき思考」は会話の雰囲気をかたくする
★柔軟に言いかえて、「べき思考」を緩和しよう!